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~母親の楽園~ ハワイ在住ママの『スローな子育て』をテーマにした妊娠・出産・育児、etc...のダイアリー
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98日、出産前日のその日は日本から母と妹(2歳児Kちゃんも一緒)がハワイ入りの日だった。
この日はいつも以上に前駆陣痛がひどかったのだが、久しぶりの家族との対面で嬉しさのあまり、
痛みを忘れてしまうほど家族と一緒にホノルル市内を歩き回ってしまった
 
その晩のこと。真夜中あたりから急に陣痛?と思われる痛みに徐々に襲われ、「あれ?いつもの前駆陣痛なのかな?それともこれって・・・本番?」と迷いながらも、結局午前3時まで痛みと戦いながらベッドの中で耐えていた私。でも陣痛の感覚は1015分になり「あ~もうダメ限界!病院へ連れてってくれぇ~」と、横でスヤスヤ寝ているパパを揺さぶり起こし、次の陣痛の波が押し寄せてくる前に急いで準備をして病院へ向かったのでした
 
入院手続きは1ヶ月以上も前に済ませてあったので、名前を言うとすぐさま車椅子に乗せてもらい、病院のバースセンター内の診察室へ案内された。間もなくナースとインターン(ハワイ大学の若い学生さん)が診察室にやってきて、身長、体重、仕事から最後の食事の時間、何週目で妊娠がわかったか、アレルギー、ドラッグの使用などなど、またまたこと細か~に質問。これもほとんどが「この病院に通い始めて聞かれるの何回目??」という感じ。確認のためかもしれないが、こっちはそんな質問どうでもいいのだ!とにかく痛くてどうしようもない
 
質問攻めの後、ナースが一回目の内診をしてくれた。この時点で子宮口の開き具合は3センチ。すぐさまナースが私の主治医に連絡をとり、即LDR(分娩室と病室が一緒になった部屋)へ移動することになった。水分を補給するため、点滴がスタートしたのが朝の5:30過ぎ。分娩方法は無痛分娩を希望!以前は「やれるところまで麻酔は使わずにがんばってみよう!」と思っていたのだが、それもつかの間。打ち寄せる波は徐々に大きなものへとなっていくのでした。

数時間後、あっという間に子宮口は4cmまでオープン。その分痛みもかなり大きくなり、なんだか気力が急激に衰えてきた。確実に一歩一歩鈍痛はひどくなっていき、次第にはベッドサイドを強く、強く握り締めるほどに。目は開けてられないし、マタニティヨガで習った呼吸法だってほんのちょっとの気休めにしか感じない。 不思議なもので、つなげられている分娩監視装置には陣痛の痛さがグラフで表示されている。痛みを数値化できるというのがなんとも不思議。それがまた、正確(痛いときには大きな波となる)なのがさらに不思議。

 あっ、今の
50近かったわね~。これは結構痛かったわと、隣で妙に冷静なナース。

ベッドの上で悶々と痛みと戦っている私。しばらくがんばってみたものの、

 もうちょっとがんばる!いや、もうダメ。早く麻酔入れてぇ~~~!!!!!と絶叫。
こんなのが何時間も続くなんて気が狂う~!もうギブアップ!助けてくれぇ~!
 
ま、麻酔をお願い・・・します。」と死にそうな声で何度もナースに訴えた。
エピドゥラル
(背骨から脊髄の神経に注入するタイプで、アメリカでは最もポピュラー)にする?それとも、もうちょっと効き目のうすい点滴液(名前は忘れちゃいました)のにする?」と冷静に問い返す。
「一番効きのいい「エピドゥラル」をたっぷりお願い。」
 
すぐさまナースが麻酔医を手配してくれたものの、この日はあいにく出産ラッシュで麻酔医が大忙しでなかなか分娩室へやってきてくれない!1分、一秒がすご~く長く感じた。拷問にあっているかのようだ。

午前9時頃、やっと麻酔医のDr. C到着。ドクターが神様に見えた瞬間だ。しかしようやくこの苦しみから解放されるのかと思いきや、なんと「同意書」に記載されている20問はあろうかという質問を、のらりくらりと聞いてくるではありませんか?! それも「持病はあるか?」など、すごくベーシックな質問を。確か、そんな事はプリレジストレーションの時に全部伝えてあったような気が・・・。最初は小声で、「ノー」と答えていたけれど、最後のほうはさすがのわたしもブチ切れて、ノーーーー!!」と鬼のように叫んでいました。
 
楽にしてくれぇ~、早く薬を!薬を~!」と心で叫びつつ、その堂々とした存在感に、「きっとこの人なら腕がいいに違いない」と勝手に信じ、脊髄麻酔がスタート。ドクターに背を向けるスタイルでベッドに座り、恐さのあまり、ナースにしがみつく私。腰をまるめ、麻酔がスタート。「動かないでね~」といわれ、陣痛の痛みと麻酔注射に対する恐怖の両方でブルブル震える身体をなんとかおさえじっとした。麻酔って注射でチクッ!ですぐ終了なんて思っていたんだけど、これがどうもそういう方法ではないらしく、想像以上に時間がかかったけど無事終了。30分後には「今までの痛みはなんだったの?」と思えるくらいすーーーっと楽になり、周囲とも談笑する余裕も。まさに地獄から天国へ・・・180度の転換です!
 
しばらくして、私の主治医が到着した。ドクターによる内診後、子宮口の開きが思ったより遅いということで、人工的に破水させることになった。麻酔も効いて随分身体が楽になり、ちょうど喉が渇いてきたのでお水をお願いしようとしたその時、ドクターの判断で陣痛促進剤の点滴もスタートすることに。食べ物も飲み物もダメ!」といわれ、チェッ」と舌打ちをした私。小さく砕かれた氷なら口にして良いといわれ、かき氷だと思って我慢。
 
陣痛促進剤が効き、子宮口もみるみる8センチまで開いた。ドクターは
今日のお昼頃には赤ちゃん産まれるでしょう」と予測したものの、
10センチになるまでが長い道のりであった。午前10時頃、パパの連絡でかけつけてくれた義理の両親が分娩室へ到着。その後間もなく母と妹も応援にやって来た。麻酔が効いているため、普通にベッドの上で笑顔で話ができる私を見て、家族もびっくりしていた!
 
子宮口が9センチにまで開くまでおよそ半日近くが経過した。その後も体勢を整えて子宮口の測定を何度もしてもらい、ようやく10センチになったのは夕方7時過ぎであった。
はい。そろそろプッシュしますよ」と言われ、やっと出産がはじまったわけです。
 
ナースとパパが一緒に私の足を支え「はい大きく深呼吸して~。さあ、いきんで!いきんで!」
パパもまさか!こんなことまで手伝わされるとは予想してなかったと思う(笑)。初めての出産だったのにAloha Mommyは以外にもいきむコツはうまくつかめ、何度も何度も「深呼吸とプッシュ」を繰り返した。酸欠になり、マスクをつけられ、必死でいきむ私。再び主治医が現れ、いよいよ出産の最終段階!さらに自分を奮い立たせていきんだその瞬間、神秘的にそして静かに待望のベビちゃんがやってきました。午後806分。待望の第一子、ジェイソンの誕生です!
 
「はいっ」ナースからはさみを渡され、パパが恐る恐るへその緒をカット(予想していなかった事態にかなり動揺していた様子。でも貴重な体験ができて嬉しかったみたい。)間もなくきれいになったベビーが私の元へやってきました。産まれたてホヤホヤのベビーを胸に抱き、はじめてのご対面に
よくがんばったね~。ずっと逢いたかったよ。」と何度も話しかけてはいたものの、意識はもうろう。
出産を想像しながら涙し(軽いイメトレ)「その瞬間はきっと大泣きしちゃうに違いない」なんて妄想していた自分とはちょっと違い、まずはベビーの無事、健康であることを確認すると、ほっとしてしまい「よかった~」と思いながら、意識は深い眠りの世界へ・・・
 
出産を振り返ってみて思うこと・・・それは、とにかく感動的で人生観が変わったこと
10ヶ月もお腹で一緒に過ごしてくれたベビちゃんに感謝!こんなに小さい体で一生懸命に産まれてきてくれたジェイスに感謝!

こんなに素晴らしい体験は生まれて初めて。もう
1人赤ちゃん欲しくなっちゃったわ。
 
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まるで一緒だ!!
お疲れ様~。 出産奮闘記を読んでいて自分の出産体験がまるでよみがえった感じだったよ! 私は破水が先だったけどね。
ほんの1、2分だったけど、カイダディと二人っきりにされて、ナースが"Keep going"って軽く言って部屋からいなくなったときはちょっと恐ろしかった...
無事にカワイイ、健康なジョイスくんが産まれてきて本当に良かったね。 
Taeko 2007/09/18(Tue)01:18:38 編集
Taekoさんへ
でしょ?昨日の事のように思えてきた?すごい貴重で素晴らしい体験だったわ。麻酔打ってもらうまで死ぬかと思ったけどさ。日本のママ達に言わせたら、たいしたことないんだけどね・・・(^^;
しかしTaekoちゃんとご主人だけでプッシュ!プッシュ!をしたなんて凄すぎ!さすがアメリカの病院だわ。 
【2007/09/18 09:22】
すごいね。
みほさん^^
読んじゃった。出産っていつもどんな感じなんだろうって思ってたけどみほさんの日記ですこし理解できた。感謝感謝。
>「ノーーーー!!」と鬼のように叫んでいました。
ここですごいウケてしまった。
ごめんなさい。でもみほさんすごい穏やかな感じなのにすごい怖かったろうなって^^。
みほさんががんばってるのをみると
私も赤ちゃんできるかなって期待しちゃいます。

mii 2007/10/02(Tue)22:24:10 編集
Mii さんへ
妊娠と出産、女性にとってそりゃぁ~素敵な体験ですよ。Miiさんもママになれる日が必ず来ると思います。実際に我が子を育てるのって大変だけど楽しさも倍だよ。なんせカワイイからね~(^^♪
【2007/10/03 13:09】
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